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おからで育ったヒージャーのこと

サトウキビ畑に囲まれたのどかな風景が広がる場所で、ヤギを飼育している川満さん一家。エサにあるものを入れることで、肉付きの良いヤギに育つのだそうです。そのあるものとは一体!?

沖縄本島では、ヤギのことをヒージャーと呼び、新築祝いやトゥシビー(干支の生まれ年のお祝い)などの祝いの席にヤギ汁を食べる習慣があります。

川満さんは以前、自宅近くに土地を借りて数頭のヒージャーを飼っていましたが、本格的にヒージャーの畜産を始めるため、土地を購入して山羊舎「リバーファーム」を建てました。現在は約400頭のヒージャーを飼育しています。

こちらでは、地元の豆腐屋さんと契約し、毎朝新鮮なおからを届けてもらっているそうです。そのおからをエサに混ぜてヒージャーに与えています。ヒージャーの出荷は通常であれば生後14ヶ月くらいが一般的ですが、注文が追いつかないため12ヶ月で出荷することも多いんだとか。それでも、おからの効果でリバーファームのヒージャーは肉付きがいいと評判なんだそう。しかもおからには良質のタンパク質やミネラルを含んでいるので、肉質も良くなるというダブルの効果付き。

普段とくに心がけていることを聞くと、「やっぱり衛生面はすごく気を使います」と川満さん。その言葉通り、ヤギ舎は清潔に保たれていました。

今後はヤギ舎を増築し、飼育頭数を1000頭に増やす予定とのこと。加工品にも力を入れていくそうなので、今後の山羊づくしシリーズがますます楽しみになりました。

2022年2月28日更新
※この取材は適切な感染予防対策を講じた上で行いました。